物がかすんで見えたら
白内障
透明な水晶体が、年齢が増すにつれてだんだん白く濁ってくる状態です。
老人性白内障は老化現象のひとつです。
白内障が原因で視力が低下し、日常生活に不便を感じるようになってきたら、白内障手術で視力を回復させることができます。
症状がなくても病気が始まっていることも
緑内障
何らかの原因で眼球内の圧力(眼圧)が高まって視神経が障害され、視野が狭くなる病気です。
緑内障には急性と慢性があり、とくに慢性緑内障では、大部分は自覚症状のないままに進行するため、発見が遅れがちです。緑内障は放っておくと失明することもあります。
眼圧が正常なのに視神経が障害される正常眼圧緑内障もあります。
40歳を過ぎたら、眼科医で検診を受け、早期発見に努めましょう。
糖尿病治療中
糖尿病網膜症
糖尿病が長年続くと、網膜の小血管が冒され、糖尿病網膜症を起こします。糖尿病の患者さんのうち、およそ3分の1、約300万人が糖尿病網膜症に罹患していると推計されており、非常にありふれた合併症であるとも言えます。
初期は、あまり自覚症状がなく放置されがちですが、気付いたときにはかなり重症になっていることも少なくありません。
糖尿病と診断されたら、症状がなくても年に1回は眼科の検査を受けるようにしましょう。
3歳児健診で弱視を発見されたら
弱視
視力の発達する期間(5、6歳頃まで)に、眼の病気・異常・けがなどがあり、「物をくっきりと見る」ことが妨げられると視力の発達は遅れてしまいます。これを「弱視」といいます。
弱視の治療で重要なことは早く発見して早期治療を行うことです。視力の発達期間を過ぎてから治療を始めても手遅れで治すことができません。